FL Studioでマスター用のメーター&モニタリングプリセットを作ったのでシェアします。

以前よりFL Studioの作業時のマスターでのサウンドチェックがかなり煩雑だなと思い不満を抱えていたのですが、この度Patcherを使ってシンプルなプリセットを作りました。

こちらフリーで公開しますので、必要に応じご利用ください。

 

名前はSPECとしました。

 

https://drive.google.com/file/d/1JFidE67BZimaALBqMvgjATIZN-EqOZwd/view?usp=share_link

 

 

 

 

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こちらはPatcherのプリセットとなります。

マスターの最下段に配置する必要があります。


機能は大きく分けてふたつです。

①メーター(画面左側と右下)
Mid/Sideのレンジごとの平均ピーク表示と、全体のピークと定位表示ができます。

※こちらは入ってきた信号をそのまま表示しているため、②のモニタリング環境は影響しません。


②モニタリングシミュレーション(画面右上)
スピーカー、イヤフォンや、そのほかいくつかの状況を簡単にシミュレーションできます。

-6db:音量を下げます。大きな音で聞くとついついよく聞こえるというのを避けるためのものです。
Cheap EQ Effect:イヤフォン特性を適用します。(iPhoneのイヤフォン特性をまねています)
Reverb Effect:部屋鳴り的なリバーブがかかります。
Separation:左に回し切ると、バイパス状態の定位感、60-70%でスピーカー、100%でモノラルになります。
Reflection Suppression:回せば回すほど残響を押さえます。

 

特に②はちょっとコツがいるので、簡単なレシピをご紹介します。

小さな音で確認したい⇒-6dbを点灯させて、必要に応じ他を調整してください。
イヤフォンの聞こえ方⇒Cheap EQを点灯の上、Separationは左に回し切って、Reverb EQは非点灯。
スピーカーで少し部屋鳴りする⇒Cheap EQは非点灯、Reverb点灯、Separation60%、Reflectionを70%くらい。

これらはざっとしたイメージなので、必要に応じ調整ください。

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もしよければ、ご感想など頂けると幸いですので、よろしくお願いします!!!

ミックス備忘-ミックス時の奥行き感について

個人的な備忘です。公開することによりたまに思い出す狙い。

(必要に応じてツッコミください)

 

 

奥行きは一般的に音量、ハイのEQ落とし、ショートリバーブで調整。

 

音量については、ボリュームかコンプでアタックを早める感じ。

 

単純に音量だけ、EQだけといった調整だと嫌みっぽい気がするので、複数の組み合わせが良さげ。

 

キックやベースは、低域だから後ろに聞こえそうなものだけど、音量で前に出る、出す感じ。

FL使いならWave Candy利用していたりするんでしょうか?

最近FLを使っていて、大きな再発見だったWave Candyについて、備忘の意味も含めて書いていきます。


FLに限らずDAW使い、音楽制作であれば、視覚的に音圧をチェックしたり、EQをチェックしたりすると思うのですが、それをまとめて出来るというのがWave Candyです。

長いあいだ勝手な思い込みで、ずいぶん使いづらいと感じていましたが、
何のことはなく、かなり使いやすいので、そのあたりを書いていきます。

 

 


やれることは4種類。
-オシロスコープ(波形を見れるもの)
-スペクトラム確認(周波数帯域を見れる)
-メーター(ピークや音圧を見れる)
-ベクタースコープ(ステレオ感を見れる)

ただ僕がよく使うのは、メーターとベクタースコープです。
(周波数は、Parametric EQ2で見るほうが見やすいもので)

 

 

 

ベクタースコープはこんな感じ

ベクタースコープはMaximusとかを使いながら音像を広げていたりしています。


あと、最近すごく使うのがメーターです。
メーターは、RMSやピーク、VUもありますが、LUFSはないのは注意(アプデ来るのかな、ここ)
特にVUメーターは最近のヘビーユースです。

 

VUメーター


見やすさに関してのTips

Appearanceは、Visible、Backgroundは最低限点灯させておく。
表示画面はどこか邪魔じゃないところに置いておく。
そして、何かいじるときは表示画面を右クリック!

 

表示画面を右クリックしたところ

これ見てわかるように、オシロスコープや何やらと画面表示をここで変えられるんです。
さらに細かく設定を変えたいとき(例えばVU表示をピークにするとか)はView Settingsを選ぶと設定画面がでる。

すごく便利なので、もしよろしければ、皆さんもご利用ください。

microKORG XL+を買って改めて37鍵ミニシンセの魅力を語るお話(後編)

ずいぶんな時間ブログ更新が経ってしまって、なんとも言えない感じではありますが、しれっとブログ更新をしようかなと考えている今日この頃です。

 

さて、前回のブログはこちら。

beatnicster-music.hatenablog.com

 

 

そうそう、microKORG XL+です。

世間ではまたいいシンセが出てきていたりしていますが、この人もかなり現役感漂っているのでよいと思います。本当に強い。

 


www.youtube.com

 

ここでは僕がその場で演奏した、Wurlitzerをば。

音は紹介しきれないほどありますが、簡単に言うとアナログ系も出るし、PCMも出るし、VPM=FMもできるしって感じで、オーソドックスに何でもやれます。

ま、ここら辺は、コルグさんのサイトを見てわかる話なのですが、、、

 

お伝えしたいのは、エディターのほうです。

 

 

microKORG XL+エディターメイン

いま、ちょうどメニューを開いているところなのですが、見えますか?

micro KORG XL+ だの、KORG USAだのというのが。

実は、microKORG XL+には、プリセットに乗っていないオフィシャルの音たちが、このエディターにバンバン入っているのです。

 

KORG UK ROADS

 

ほら、こんなRhodesプリセットになかったけど、、、みたいなのがバンバン見つかります笑

 

では、ちょっと細かいところで、カタログで見えないスペックで、お伝えしておきたいことをまとめておきます。

・VPM=FMは基本的に2OPです。ただ、それと合わせてSaw Pulse Triangle Sineなどを鳴らすことができます。これが1ティンバー単位で出来るので、最大発音数を損なうことなく、それなりのFMの音作りができます。ただ、FMについてはエンベロープをいじれないので、そこは弱点。

 

・上の話につながりますが、ティンバーを2つ使うことが出来るので、2OPを2つ並行する形になりますが疑似的に4OPとしても使えます。

 

・バーチャルパッチで、かなり色々モジュレーションを弄れます。これは実機でここまで計算しづらい気がするので、エディターがあったほうがいいかもというのはあります。でもなくてもOKって感じ。

 

アルペジエーターがティンバーごとに選べるんですよ。

例えば、ティンバー1は低音側、ティンバー2を高音側に配置して、左手だけアルペジエーターとかできるという事。もしくはティンバー1,2をレイヤーしちゃって、パッドがなりつつシーケンスピコピコみたいなことができます。

 

 

さて、そんなこんなではありますが、すごくおすすめなシンセなので、

検討中の方は是非!

では!

 

 

 

 

 

 

microKORG XL+を買って改めて37鍵ミニシンセの魅力を語るお話(前編)

microKORG XL+を買ってしばらく経ったのですが、本当にこのミニ鍵盤シンセというものが素晴らしいのですよ。

大満足すぎて、半導体値上がり前に買ったほうがいいよとすごくお勧めしたいというわけでして。

そこで、なぜmicroKORG XL+を買ったのかその経緯から実際の使い心地まで、その魅力を書いていこうと思います。

 

 

なぜ、今さらハードシンセ?

音楽制作ではPCがやはりメインで、そうすると必然的にソフトシンセを使います。

しかし、ソフトシンセはどうしてもレイテンシーが発生し、さらにmidi鍵盤と音源との微妙なチューニングもなされていないので、やっぱりレスポンスが悪いと感じます。

そういうこともあって、ハードほしいなと思っていた背景がありました。

シンセって、ギターみたいにいろんな場所で気軽に弾けたらと思いませんか?

普通のシンセは座ってから、さあやるぞ感が必要というか、少し身構えてしまうんですよね。

やっぱり楽器って弾いてうまくなるという面があるので、持ち回りしやすさがあるシンセほしいなと思ってしまったわけです。

 

さらにコロナでのおうち時間がありました。

そうすると家にいる時間は増える、

そして家に機材はあるけど、いつもそこにいるわけじゃないし、、と思うと1台お迎えしたいよねというわけです。

 

そしてやっぱり両手で弾きたいですよねー。

片手で弾くのもいいですけど、どうせなら両手で弾きたいというのが鍵盤弾きの心情でしょう。

今までずっと25鍵のmidi鍵盤も使っていますが、どうしても片手でうまってしまう、両手で弾くにはもう1オクターブ分ほしいなという感覚でした。

もちろん88鍵あれば好きなものは弾けますが場所を取ってしまうことを考えると、37鍵が妥当かなとも思ったところがあります。

(実際37鍵を超えたミニ鍵盤シンセもあまりなく、そうするとコンパクトに収まらないなという感触もありました。

 

 

購入検討をしたシンセシリーズ

そういった気持ちもあり、いくつかのシンセをピックアップして検討しました。

ここではmicroKORG XL+以外の検討や感想を書いておこうと思います。

  • microKORG(ミニ37鍵盤、バーチャルアナログ)
    シンセは素晴らしいのですが、
    アナログエミュレーションに偏っている感があり、同時発音数も4音
    あと色使いが趣味に合わないという・・・笑

  • microKORG S(ミニ37鍵盤、バーチャルアナログ)
    これはmicroKORGがブラッシュアップされたもので、基本的性能はほぼ同等。
    さらにスピーカーもついています。
    色もスタイリッシュだしよかったのですが、やっぱり音源方式が単純なアナログエミュレーションだけだと、ピアノ・エレピ系の音がきついかなと。
    (エレピは作れますが)

  • JD-Xi(ミニ37鍵盤、アナログ+デジタル(ってなんだ?))
    この中では一番お値段が張るのですが、シーケンサーもついているし、
    全部乗せ感あるかなと。
    ただ、楽器屋さんで試奏したときにあんまり印象がなかったんですよね。
    多分、鍵盤が合わなかったんだと思います。

  • Reface DX(ミニ37鍵盤、FM)
    一番の対抗馬で、すごく迷ったシンセです。
    Refaceはシリーズ通してクオリティが高く、試奏時に、衝撃を受けました。
    鍵盤がカタっという感じではなく、くにゃっとして独特なんですよね。
    そこに、内臓スピーカーからでる音が振動して伝わってくるのは極上です。
    microKORG XL+との比較は後程)

    Refaceは一機種一音源方式が徹底されていて、しいてどれかを選ぶならDXかなと考えたのですが(CSは面白みに欠けそう。CPもよいのですが、アコピ・エレピしか音がない)、
    FMは扱いづらくてつまみもないのもつまらないと、さらにmicroKORGにはVPMもあるしという事で見送りました。

 

 

ここで、Reface DX とmicroKORG XL+の比較のお話

Refaceの鍵盤は素晴らしいと先ほども述べたところですが、実際microKORG XL+の鍵盤はどうなのか、気になるところですよね。

Refaceのほうが素晴らしいが、その差は大してないというのが正直な感想です。

点数で言うと、95点(Reface)  92点(microKORG XL+)といったくらい。

ちなみにこの3点の差は、音が鍵盤を振動させるかといった点くらいのものです。

 

ただ鍵盤の性格は少し違っていて、

Refaceの鍵盤の粘度が高い感じがあるのとは対照的に、
microKORG XL+のタッチはストンという感じです。

そして、このストンと落ちる感覚が素晴らしいですね。

他のシンセ鍵盤より断然好きになりました。

エレピ弾いたりすると本当に楽しいです。

(ちなみに、XLじゃないmicroKORGとは鍵盤が違ってそうなので要注意)

 

また、Reface DXはFM音源方式ですが、microKORG XL+では同等の方式としてVPMが搭載されています(*)。

簡単に言うと、microKORG XL+のVPMはFMよりもシンプルになったものだが、さらにオシレーター(ノコギリ波、矩形波etc)も重ねられて、減産方式のようにフィルターも後段にかけられるものです。

そう考えるとReface DXでFeedbackが全OPにかけられるようになったので、ノコギリ波作ることができるようになっても、microKORG XLのほうが、もっとやれるよねと判断もできました。

 

*正確には、microKORG XL+はバーチャルアナログ、PCM、VPM、フォルマントなど様々な音源が搭載されています

 

 

書いているうちに書き終わらなそうな予感がしてきたので、いったん今日はここら辺にしておきます。

 

ちなみに、microKORG XL+のメーカーリンクはこちら↓

www.korg.com

4.5db tiltでミックスやってみたりした話(後編)

先日4.5db tiltでミックスした話を書いたのですが、後日談書いてなかったなあと思い書き記すことにしました。

 

このミックス方法は低音から高音まで、綺麗に音が鳴るということを考えるものになります。

そのようにミックスを試行錯誤してたのですが、どう考えても音のバランスが悪いことに気がつきました。

具体的にはベース音の位置とバッキングの間が開きすぎていて、しかもバッキングが音域的に渋滞しています。この辺りに音を当てがちという手癖なのでしょう。

 

ふとそれに気づいてから、パートごとにトランスポーズするようにしてみました。ソロで聞くとこの音域のベースってどうなんだろうという疑問も、意外とトータルではしっかりなるものです。

 

そう考えると本当によい音ならEQしないのもありという話がそういう事なのかと改めて思い起こされます。つまり音が全音域にわたり満遍なく積み重ねられたアレンジであれば、EQもさほど不要でミックスできるのかなと。

 

そんな事から次に作曲する際は、スペアナ使いながら使ってみようと思いました。

 

4.5db tiltでミックスやってみたりした話(前編)

fl studioYoutubeで様々なコンテンツ出してくれてて、別にFLユーザーじゃなくても使えるものも色々出してます。

 

そんなかで、MIXってこうやるの?みたいな目から鱗の話をやってたので、以下こちら。

 

https://youtu.be/Mx7AnMUCDic

 

レベル調整なのですが、これが驚きでした。

 

簡単に言うと、最近の音楽は、低音から高音まで音量考えてくと、直線的に4.5dbの差がある。

そしてそれに則る形でミックスするには、帯域で音量差付けたホワイトノイズを鳴らしながら、各パートの音量をチェックしたら綺麗にまとまると。

 

(ホワイトノイズはコメント欄にあるからそれ見てください)

 

 

実際にやってみると中々示唆にとんでいます。EQかける云々あるけど、やはりレベル調整は基本と改めて感じました。

 

とはいえうちの貧弱パソコンだと、マシンパワーがっっっなので、大変だったり少し気づいたこともあったので、またその辺りは気が向いたら書きます。

 

(び)