日常をなんとなく書いてみる日記を出してみようと思っていたり、思わなかったり。
今日思っていることは明日には変わっているかもしれない、
天邪鬼な戯言を述べていく感じで進むんだろうな。
そう、いつだってそうなんだよ。
季節は新しい春を迎えそうなのに、いまだに寒いのはなぜなんだろう。
そういうときは、色々なことを思い出す。
嫌な感情なのかもしれないし、敬遠する人もいるだろうけれど。
「目に見えているものが、すべて真実と思わないことだよ、ワトソン君」
手に取ったコーヒーカップは、何も入っていない。
例えば、僕は素晴らしい人間ではなくて、大抵の人には厳しい人なのかもしれない。
いや、違うな。
ケースバイケース。
細かく配慮している時もあるし、配慮していない時もある。
でも、それは他人に必ずしもわかる事ではないんだ。
だって、人の気持ちの揺れは、少なくとも人の形の外側では測れないからね。
役者が舞台で何かを飲んだふりをすることってあるだろ。
誰も気にしていない。
人への配慮ってそういう事だよ。
(ワトソンは前足を上げながら、何かを見つめた)
永遠の孤独とは、どう定義すべきかはわからない。
でもきっとそういう事なんだろう。
誰も気にしていないことを気づく人と気づかない人。
その差は大したこともなく、そして大きな溝。
~僕がかわいそうだから手を貸すの?
いや、そうじゃない。
見返りがあるから、僕は君を助けるんだ。
そして、その見返りは、誰からもらってもいいと考えているんだよ。
君からではない、誰からでも。
もし、君が僕の家族だったら、無条件かもしれない。
でも、そうじゃないだろう。
だから取り立てるんだ。
取り立て相手は誰かわからない。
ひょっとしたら自分自身から取り立てるかもしれない。
(まるで雨が降る夕焼けだ)
そのやさしさは、ぐるぐる回っていて、
少しずつ少しずつ誰かに渡すんだ。
毎月、毎月。
そして、いつか気づくんだよ。
返せないものの大きさとその矛盾の意味にね。
これを引き受ける君の責任感を考えると、
どうしても引き留めたいんだけどな。
そう言うと、
僕はカップに残っていたコーヒーを飲み干して、
言葉を足した。
「そろそろ起きようか、ワトソン君。
約束の時間だ。」
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