前半はこちら。
beatnicster-music.hatenablog.com
ではここから感想を。
難しいことはできないし差もわからない人なので、あくまで現時点の自分の耳ではとなりますが、結構シンプルなミックスでそこそこきちんと仕上がるというのは、実感として持てました。
色んな本や記事を見たりしてても自作曲のミックスで打ちひしがれてきましたが(笑)
きちんとした音、アレンジという前提で、あまり難しいことをしなくてもまとまったのは大きな成果に感じます。
いらない帯域をばっさり削ったり、帯域ごとにバランスよく左右に配置していったり、パートごとの音像を広げすぎないことや、音量やEQやショートリバーブで組み合わせて奥行きを作ることだったり。
しかもこれをやるにあたり、有料プラグインを使わずにそこそこできたというのもよかったなと思います。有料のものならば最短だったり、クオリティが高いという事もあるのでしょうが、現時点の自分のやれるレベルからは背伸びすることもあるのかもと感じました。
一方怖いなと感じたことは、音楽的な理解度がミックスの重要な要素なのかもという点です。
例えば、パラデータのイントロに808キックが高音も残ったまま入っているのですが、これは808独特の音のアクセントをつけたいのか、それとも低音を出した際の静かな高揚感を出したいのかという判断は大きな分かれ道になる気がします。
また今回のドラムとベースでグルーヴを作りつつそれに対比する上ものという構図も、(曲調を知っているではなく)このような音楽の構造を知っているか知っていないか、そしてその際に何をするべきかを投げかけられたようにも感じました。
そして、自分でミックスをして改めて思ったのは、エンジニアの方々の大変さでした。
音圧の高さは、音圧競争という言葉が少し廃れてきてはいますが、今もってあるのでしょうしそれに対応できるミックスをしなければならないのだろうなと思います。また記事でそれぞれのエンジニアの方が自分の得意なアプローチを示していたのも、個性や技術を示せないと生き残れない業界なのだろうとも思います。
(さらにいろんなリクエストに対応するのかと思うと、相当ですね・・・。)
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最後に、ミックス作業をするときのコツを、
今回のコンテストを通して発見したものも含めてシェアします。
(役立つかわからないので、すみません…。)
- ミックス時に、マスターにマスタリングコンプを挿して作業している方は多いと思います。
僕はミックス完成が近づくと、その後の段に(あえてマスタリングOzone Elementsを挿して、AIアシスタントでマスタリングをかけてそのEQ補正の結果を見ています(Ozoneはそのままで使うとうちのPCでは重いので通常は外していて解析用とすることが多いです)
EQバランスがよければあまり補正かからないと考えて、判断軸のひとつとして使っています。 - 色んな再生環境で聞くべき、という事もあり、DOTECのDeeSpeakerが無料なのでよく使っています。
ただ、M/Sを多少混ぜるだけでもほぼ代替できそうだなと思って、僕はM/Sを混ぜて作った自作のスピーカーシミュレーターとイヤフォンシミュレートを入れ込んだ自作のプラグインプリセットを使ったりもしています。
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FLではそのように自作できるのですが、他DAWでもそのようなものを作っておいてもよいかもしれないです。 - 今回の作業で意外とよかったなと思ったのが、ミックスしていない状態での2mixを作って、それを初期時点でのリファレンスにするという事でした。
この利点は2つあって、ひとつ目はミックス前の段階でアレンジの粗を確認出来ること、ふたつ目はよくなっていく経過を確認することが出来ること、があります。
思いつきのアイディアでしたが、今後試していくかもとは思っています。
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さて。
このコンテストもひと段落したので、自作曲作りにでも戻りますね。。。
ではまたー。