ペンタトニックって知ってますか?基本的な話なのは知ってます。
ヨナ抜き音階とか言われる、ソロを弾く時に、最初に覚えるものです。
簡単に言うと、ドレミソラですね。
ちょっと今日は先生モードで説明してみます。
尚この記事はやってもわかんなかった人用なので、必要に応じコードやスケール表などは他で事前確認しておいてください。
ペンタとは、そもそも5を示す言葉です。
例えばアメリカの国防総省の通称ペンタゴンは、建物が5角形でできている事から言われいます。
トニックは、多分主和音の事をさしているはずです。
<スケールとは>
スケールとは、音程の集団を示します。
例えば、昔、音楽の時間にやっていた、ハ長調はわかりやすい例で、ピアノでいうと、白い鍵盤の音の集団を指しています。
スケールでは最初の音程を基準として、音程が指定されます。
(オクターブは、無視されます。)
例えば、先ほどのハ長調は、Cメジャースケールと呼ばれます。
ちなみにペンタトニックも含めスケールは、
1)コードに対するもの
2)キーに対するもの
と認識しておきましょう。
(キーの説明を簡略化した説明です。)
さて、ここからはコードに対して鳴らして良いスケールを考えていきます。
例えば、キーがC(ハ長調)の時に、
コードがDmだったら、まずは1)Dドリアンスケールが選択肢に入ります。
これは、2)Cメジャースケール(白鍵だけ)をD=レから並び替えただけのものです。
では、EmでEドリアンスケールを適用したら?
Eドリアンスケールの構成音は、
E F# G A B C# D となり、Cメジャースケールから外れたF#=ファ#やC#が現れます。外れた音というのは、違和感が生まれます。(違和感はダメという意味ではありません。安心感を失うという意味で理解してください。)
そこで、Cメジャースケールから外れないようにするためには、Eフリジアンスケールを選ぶ必要があります。(Cメジャースケール(白鍵だけ)をE=ミから並び替えただけのものです。)
このような作業から振り返ると、コードを見ただけでは今のキーにあったスケールを選ぶことが難しいですよね。(ちなみにジャズではこれをやっています。)
そこで、この問題を解決するために
メジャーコードなら、1、2、3、5、6
(メジャーペンタトニック Cメジャーなら、C D E G A ドレミソラ)
マイナーコードなら、1、3、4、5、7
(マイナーペンタトニック Aマイナーコードなら、A C D E G 上の入れ替えです。)
を弾くこととしましょうというのが、ペンタトニックスケールです。
ここで重要なことですが、この音の並びは、基準音から、半音単位でどれくらい離れているかは覚えておくこと。
(鍵盤で半音単位を確認すると便利です)
<なぜペンタトニックなら違和感が出ないのか>
例えばCメジャーコードを考えてみます。このコードが違和感なく存在するキーは何なのでしょう?
この場合、C、F、Gの3つのメジャースケールが対象となります。
この3つのスケールの共通音を取り出すと、Cメジャーペンタトニックのみが対象となるのです。これはマイナーペンタトニックも同じです。
ここから見ると、キーを断定しないスケールがペンタトニックと言えるでしょう。
この部分は是非弾いて試してください。
<ペンタトニックは、コードに依存する?>
ここまでは、コードごとにペンタトニックを探す作業を見ました。では、コードがずっと変わっていっても、Cペンタトニックを弾くことは可能なのでしょうか?
例えばCメジャースケールとDドリアンスケールの関係性と同じように、そもそも構成音を変えなくても良いのでは?
実はこれも成立するのです。まあ当たり前のことですけどね。
<ここからわかること>
コードごとに違う構成音の違うスケールを弾いても成立するのです。また同じ構成音を並び替えたスケールも成立します。
コードにスケールを当てるか、キーにスケールを当てるか、これはスケールの本質です。
どちらであるべきかは、音楽的に安心感を求めるか、不安定感を求めるかによるわけで、つまり極めて曖昧であるという事を理解出来ればよいかと思います。
<最後に>
なかなか難しいテーマのため、話を一部簡略化しています。例えば、マイナースケールだったらどうなるのかなどです。しかし、ここでは本質を掴む事を優先しているので、悪しからず。ではー。