microKORG XL+を買ってしばらく経ったのですが、本当にこのミニ鍵盤シンセというものが素晴らしいのですよ。
大満足すぎて、半導体値上がり前に買ったほうがいいよとすごくお勧めしたいというわけでして。
そこで、なぜmicroKORG XL+を買ったのかその経緯から実際の使い心地まで、その魅力を書いていこうと思います。
なぜ、今さらハードシンセ?
音楽制作ではPCがやはりメインで、そうすると必然的にソフトシンセを使います。
しかし、ソフトシンセはどうしてもレイテンシーが発生し、さらにmidi鍵盤と音源との微妙なチューニングもなされていないので、やっぱりレスポンスが悪いと感じます。
そういうこともあって、ハードほしいなと思っていた背景がありました。
シンセって、ギターみたいにいろんな場所で気軽に弾けたらと思いませんか?
普通のシンセは座ってから、さあやるぞ感が必要というか、少し身構えてしまうんですよね。
やっぱり楽器って弾いてうまくなるという面があるので、持ち回りしやすさがあるシンセほしいなと思ってしまったわけです。
さらにコロナでのおうち時間がありました。
そうすると家にいる時間は増える、
そして家に機材はあるけど、いつもそこにいるわけじゃないし、、と思うと1台お迎えしたいよねというわけです。
そしてやっぱり両手で弾きたいですよねー。
片手で弾くのもいいですけど、どうせなら両手で弾きたいというのが鍵盤弾きの心情でしょう。
今までずっと25鍵のmidi鍵盤も使っていますが、どうしても片手でうまってしまう、両手で弾くにはもう1オクターブ分ほしいなという感覚でした。
もちろん88鍵あれば好きなものは弾けますが場所を取ってしまうことを考えると、37鍵が妥当かなとも思ったところがあります。
(実際37鍵を超えたミニ鍵盤シンセもあまりなく、そうするとコンパクトに収まらないなという感触もありました。
購入検討をしたシンセシリーズ
そういった気持ちもあり、いくつかのシンセをピックアップして検討しました。
ここではmicroKORG XL+以外の検討や感想を書いておこうと思います。
- microKORG(ミニ37鍵盤、バーチャルアナログ)
シンセは素晴らしいのですが、
アナログエミュレーションに偏っている感があり、同時発音数も4音
あと色使いが趣味に合わないという・・・笑 - microKORG S(ミニ37鍵盤、バーチャルアナログ)
これはmicroKORGがブラッシュアップされたもので、基本的性能はほぼ同等。
さらにスピーカーもついています。
色もスタイリッシュだしよかったのですが、やっぱり音源方式が単純なアナログエミュレーションだけだと、ピアノ・エレピ系の音がきついかなと。
(エレピは作れますが) - JD-Xi(ミニ37鍵盤、アナログ+デジタル(ってなんだ?))
この中では一番お値段が張るのですが、シーケンサーもついているし、
全部乗せ感あるかなと。
ただ、楽器屋さんで試奏したときにあんまり印象がなかったんですよね。
多分、鍵盤が合わなかったんだと思います。 - Reface DX(ミニ37鍵盤、FM)
一番の対抗馬で、すごく迷ったシンセです。
Refaceはシリーズ通してクオリティが高く、試奏時に、衝撃を受けました。
鍵盤がカタっという感じではなく、くにゃっとして独特なんですよね。
そこに、内臓スピーカーからでる音が振動して伝わってくるのは極上です。
(microKORG XL+との比較は後程)
Refaceは一機種一音源方式が徹底されていて、しいてどれかを選ぶならDXかなと考えたのですが(CSは面白みに欠けそう。CPもよいのですが、アコピ・エレピしか音がない)、
FMは扱いづらくてつまみもないのもつまらないと、さらにmicroKORGにはVPMもあるしという事で見送りました。
ここで、Reface DX とmicroKORG XL+の比較のお話
Refaceの鍵盤は素晴らしいと先ほども述べたところですが、実際microKORG XL+の鍵盤はどうなのか、気になるところですよね。
Refaceのほうが素晴らしいが、その差は大してないというのが正直な感想です。
点数で言うと、95点(Reface) 92点(microKORG XL+)といったくらい。
ちなみにこの3点の差は、音が鍵盤を振動させるかといった点くらいのものです。
ただ鍵盤の性格は少し違っていて、
Refaceの鍵盤の粘度が高い感じがあるのとは対照的に、
microKORG XL+のタッチはストンという感じです。
そして、このストンと落ちる感覚が素晴らしいですね。
他のシンセ鍵盤より断然好きになりました。
エレピ弾いたりすると本当に楽しいです。
(ちなみに、XLじゃないmicroKORGとは鍵盤が違ってそうなので要注意)
また、Reface DXはFM音源方式ですが、microKORG XL+では同等の方式としてVPMが搭載されています(*)。
簡単に言うと、microKORG XL+のVPMはFMよりもシンプルになったものだが、さらにオシレーター(ノコギリ波、矩形波etc)も重ねられて、減産方式のようにフィルターも後段にかけられるものです。
そう考えるとReface DXでFeedbackが全OPにかけられるようになったので、ノコギリ波作ることができるようになっても、microKORG XLのほうが、もっとやれるよねと判断もできました。
*正確には、microKORG XL+はバーチャルアナログ、PCM、VPM、フォルマントなど様々な音源が搭載されています
書いているうちに書き終わらなそうな予感がしてきたので、いったん今日はここら辺にしておきます。
ちなみに、microKORG XL+のメーカーリンクはこちら↓